これからの時代に求められる統合医療とは

これからの時代に求められる統合医療のあり方

自然の中にある「治る力」を最大限に引き出す療法が「統合医療」

転んで足を擦りむくと、数日でかさぶたができて、自然と傷は治ります。私たちが生まれながらにして持っているけがや病気を治す力を、「自然治癒力」と言います。自然治癒力が高いと、傷の治りが早い、風邪を引かないなど、良いことがたくさんあります。同時に、自然治癒力が低いと、傷や病がなかなか治らないということも起こります。

この自然治癒力の向上につながると注目されているのが、メディカルアロマやメディカルヨガといった「代替医療」であり、西洋医学に補完する形で、東洋医学や代替医療を積極的に取り入れ、患者一人ひとりの心身の状態に合わせた統合的な治療とケアをしていく医療のことを「統合医療」と言います。

今の統合医療は西洋医学を中心に据えて、さまざまな代替医療をその方に最も適したかたちで取り入れています。漢方や鍼灸、指圧、整体などもそうですし、アロマセラピーやアーユルヴェーダなども代替医療として有効です。これらの代替医療に最近注目されているヨガの技術を取り入れることで、より安全で効果的な、また痛みや経済的負担の少ない治療が可能になります。

統合医療について

現代医療が向かう方向性とは?

医療現場における統合医療 従来の医療では、医師を中心に治療方針や方法を決めていましたが、今では患者自身が治療法を選択し、意志決定するスタイルの医療へ変わりつつあり、医療現場では、医師や看護師以外にも多様な専門家が積極的に治療に関わる「チーム医療」の重要性が増しています。特に、統合医療における「チーム医療」では、医療専門職に加えてメディカルアロマセラピストや、ヨガインストラクターなど多くの施術者が連携して治療にあたることになります。

患者の意志決定を支えるためには医療に携わる者が、いかに正確な情報を届けることができるのかが極めて重要であり、メディカルアロマセラピストやヨガインストラクターにおいても、統合医療を担う専門家としての知識や技術の修得が求められています。

統合医療におけるチーム医療

時代に求められるホリスティックセラピストという職業

リラホリスティックカレッジでは統合医療の観点からクライアントを癒し、自然治癒力を高めることのできるセラピストを『ホリスティックセラピスト』と呼びます。『ホリスティックセラピスト』に求められるのは、クライアントの症状を全体的に俯瞰し、身体、心、精神の領域から総合的にアプローチすることで、クライアント自身の自然治癒力を高め、回復を促すことです。

たとえば、腰痛ひとつをとってみても、応急的な処置として西洋医学に基づいた痛み止めの薬を処方するだけでなく、クライアントの生活スタイルや環境、性質などをカウンセリングすることも重要です。もし原因が身体のコリからくるなら、メディカルアロマセラピーやアーユルヴェーダのトリートメント、ヨガのポーズが有効ですし、精神的なものであれば、ヨガの人生哲学や瞑想法をすすめます。またアーユルヴェーダを取り入れた体質に合った生活習慣改善のアドバイスも必要です。さらに施術後はヨガのポーズや呼吸法などの行い方を指導することで、アフターケアをクライアント自身で行えるように促すのです。

このように、ホリスティックセラピストは西洋医学をベースにしながらも、その人に最も適した代替医療やヨガを併用してクライアントの自然治癒力を最大限に引き出します。そして、最終的にセラピストの力に頼ることなく、自分自身の力で健康を維持するための手助けをしていくのです。

ホリスティックセラピストが扱う領域

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